どうも！ぴえ郎です！毎日漫画を漁りながら生活しています。
今回は道具屋の大学生が主人公の作品を紹介！
目次
漫画「ハスリンボーイ」あらすじ
（©『ハスリンボーイ』）
”背表紙あらすじ”
裏社会の住人に必要不可欠な《非合法ツール》を扱うのが「道具屋」だ。
奨学金という名の借金を背負った大学生、タモツは社会人になる前の完済を目指してこの・・・・・
アブない仕事で金を稼ぐ・・・！
今回は小学館・ビッグコミックスピリッツより『ハスリンボーイ』という漫画を紹介します！
作画は『東京闇虫』でお馴染み本田優貴さんが担当しています。
本作はあらすじにもあるように、奨学金を返済するために大学生でありながら裏社会で道具屋をするタモツという男が主人公です。
ジャンル的にはアングラ系ですが、キャッチコピーは「新感覚サバイバル青春ストーリー」とあるので、割と雰囲気は明るそうですね！
それでは早速内容と感想を紹介していきたいと思います！
※以下ネタバレが含まれているので注意
漫画「ハスリンボーイ」感想
道具屋・タモツ
（©『ハスリンボーイ』）
タモツは非合法な道具を扱う裏社会の道具屋。
裏社会の人間にとって必要不可欠な道具を金さえ払えば調達してくるタモツは重宝されていた。
「金さえ払えばどんな客にでも〈モノ〉を渡す」
それが道具屋として生きるタモツのモットー。
客層はもちろん普通の人間ではなく、ヤクザや半グレ、はたまたチャイニーズマフィアと危ない人間ばかり。
一歩間違えれば待っているのは死。
しかし、そんな危険な仕事をするタモツのもう一つの顔は平凡な大学生。
なぜただの大学生がそこまでしてお金が必要なのか？
そして、裏社会の道具屋になったキッカケとは？
それには過去に起きた事件が関係しているようだが・・・！？
主人公は道具屋
（©『ハスリンボーイ』）
本作の主人公・タモツは大学生です。
しかし、ただの大学生ではなく、「道具屋」という一面も持っています。
道具屋とは、裏社会の人間にとって必要不可欠な”道具”を扱う仕事です。
例えば、詐欺に使う他人名義の携帯や口座、偽造ナンバープレートなどが挙げられます。
なぜそんな危険な仕事を大学生のタモツがやっているのかというと、奨学金の返済のために金が必要だからです。
（©『ハスリンボーイ』）
大学卒業と同時に何百万という借金を負ってしまうことは、一般的な社会人にとってかなりの負担になります。
完済するのは４０代。
３０代になっても借金が半分以上残っており、まさしく人生は”詰み”であるとタモツは考えています。
そんなタモツは借金を背負った状態で社会人をスタートするのではなく、綺麗な状態で社会人になるという目標を元に卒業までの残されたわずかな時間で金を稼ぐため、危険を顧みず道具屋として働いています。
そんなタモツが道具屋として働く中で様々な人物(ヤクザや半グレ)を相手にし、時には事件に巻き込まれたりしながら生きていく物語です。
緊張感のある展開
（©『ハスリンボーイ』）
主人公のタモツは道具屋としては腕が立ちますが、暴力の世界に生きる裏社会の住人を相手にするのは一筋縄ではいきません。
そんな危険な人間を相手にする中で窮地に立たされることもしばしば。
そんな生きるか死ぬかの狭間の展開は緊張感があり、物語を重厚にしています。
しかし、抜くところはしっかり抜いているので、終始緊張感があるわけではなく、緩急がある展開でかなり読みやすい作品です。
アングラ系だが読みやすい
（©『ハスリンボーイ』）
本作はジャンルでいうとアングラ系に属する作品なのですが、アングラでありがちな暗い雰囲気や胸糞悪さはそこまでありません。
内容的には、ヤクザや半グレ、詐欺や薬物といった物がメインですが、主人公のキャラや作風が明るめなのでドロドロしすぎておらず、かなり読みやすい作品です。
とはいっても、ヤクザや半グレの抗争や裏社会に生きるイカれたヤバイ奴がたくさん出てくるので、アングラ好きの方も満足できると思います。
主人公の魅力
（©『ハスリンボーイ』）
本作の魅力の一つは主人公にあります。
道具屋として裏社会で生きるタモツは、喧嘩が強いわけでもカリスマ性があるわけでもありません。
なので、ヤクザや半グレに舐められたり、ボコボコにされることもよくあります。
しかし、そんなタモツが危険な裏社会で生き残れる理由は、危険を回避する能力に長けているからです。
タモツは危機的状況で咄嗟に嘘をついたり、機転を利かせて危険を回避できる人間なのです。
腕力もカリスマ性もないタモツが泥臭く必死に足掻く姿が本作の面白いところ。
新鮮さを感じる作品
（©『ハスリンボーイ』）
アングラ系の漫画は世の中に溢れかえっており、多くの作品がどこかで見たことがあるような展開ばかりで新鮮さをあまり感じません。
やり尽された感のあるアングラ漫画の中では、本作は割と新鮮さを感じる作品ですね。
主人公がヤクザでもヤンキーでもなく、道具屋という珍しいものだからです。
道具屋自体は他のアングラ系でも出てくることはありますが、主人公が道具屋というのは今までないと思います。(知らないだけであるかもしれません)
なので、アングラ系漫画をよく読む方でも、道具屋という違った視点から裏社会が描かれる作品なので新鮮な気持ちで読めるはずです。
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漫画「ハスリンボーイ」まとめ
（©『ハスリンボーイ』）
よくあるアングラ系とは一味違う新鮮味を感じられる作品です。
程よい緊張感と重すぎない雰囲気で読みやすく仕上がっている作品。
かといって、内容は薄くなく、リアリティ溢れる作品で重厚感があります。
日常と非日常の狭間で生きる主人公ならではの視点で描かれる本作は、他のアングラ漫画にはない面白さが満載です。
アングラ系特有の胸糞悪さやドロドロ感はそこまでなく、そういった作品があまり得意ではない方でも楽しめる作品だと思います。
気になった方は是非読んでみてください！！
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