どうも!ぴえ郎です!毎日新しい漫画を漁りながら生活しています。
犯罪者だけをターゲットにする窃盗団が主人公の漫画を紹介します!
目次
漫画「ギャングース」あらすじ
(©『ギャングース』)
”背表紙あらすじ”
オレオレ詐欺の金庫を狙え!
職なし、学なし、犯罪歴あり。
社会に見放された最底辺少年トリオが生きるためにつかんだ仕事は”ヤバイ橋”。
裏稼業・悪徳業種の収益金を狙う闇の窃盗団が結成した。
カンパニーの金庫を叩き、建築資材窃盗団の倉庫を荒らす。
義賊?ただの犯罪者?
彼らは毒を持つ者を喰らう小動物。
今回は講談社・モーニングで連載していた<ギャングース>という漫画を紹介します!
原作者の鈴木大介さんと作画の肥谷圭介さんの共同制作です。
全16巻で既に完結済みで、実写映画化され現在公開中です!!
少年院で出会った少年3人が出所後、犯罪者だけをターゲットにする窃盗団を結成し、詐欺や窃盗を行う”半グレ”を叩いていくクライム・ストーリーです!
漫画的面白さに加え、実際に行われている犯罪の手口や知識など詳しく描かれているのでかなり読み応えがあります。
では内容と感想を紹介していきます!
※以下ネタバレも含まれているので注意
漫画「ギャングース」感想
主な登場人物
<窃盗団・バックスカーズ>
(©『ギャングース』)
カズキ
工具全般担当。
工具の扱いが天才的な窃盗団のリーダー。
幼い頃、背中に根性焼きなど妹とともに酷い虐待を受けて育っている。
(©『ギャングース』)
サイケ
情報収集・標的選定担当。
イケメンで頭がキレるが喧嘩は弱い。
ドラッグ中毒の母の虐待を受け、兄とともに悲惨な家庭環境の中育った。
(©『ギャングース』)
タケオ
車両・機動担当。
怪力で巨体だが性格はとても優しい。
卓越したドライビングテクニックと車の知識を持つ。
父親がなくなり叔父の家に引き取られたが、叔父に熱湯をかけられるなど虐待を受け育った。
<バックスカーズ協力者>
(©『ギャングース』)
ヤン
カズキたちがタタいた盗品などを現金化する通称”沈め屋”。
普段は中華料理店を経営するチャイニーズマフィア。
金に関してはシビアだが、カズキたちを命を賭けて助けるなど情に篤く信頼できる仲間である。
(©『ギャングース』)
ユイカ
カズキたちがタタいた建築資材窃盗団の見張りとして使われていた少女。
中国人の母親が日本から中国へ強制送還され、窃盗団の男の元で暮らしていたが虐待を受けていた。
カズキらが窃盗団をタタいた後、男は逮捕され、ユイカはヤンの元で暮らすことになった。
<裏稼業の頂点”六龍天”>
(©『ギャングース』)
安達
関東地域の裏稼業を牛耳る”六龍天”の一人であり、カズキたちの宿敵。
裏稼業で有り余る金を稼いでいるが、人生に退屈しており、敵対してくる人間を常に待ち望んでいる。
カズキたちがタタいた詐欺事務所が安達と繋がっていたことから敵対することになる。
大まかなストーリー
- STEP.1カズキ、サイケ、タケオの3人は少年院の同窓からある依頼を受ける3人は少年院時代からの親友で犯罪者だけをタタく窃盗団を結成した
(©『ギャングース』) - STEP.2依頼人は”振り込め詐欺店舗”の現場要員だが上に搾取され不満を持っており、タタいて欲しいと依頼カズキたちのターゲットは、その振り込め詐欺の収益金
(©『ギャングース』) - STEP.3数日後、詐欺店舗の事務所に向かったカズキたちは事務所内に金庫を発見する見張りが現場からはなれた隙に金庫の奪取に成功
(©『ギャングース』) - STEP.4カズキたちがタタいた事務所は、関東で裏稼業の頂点に君臨する”六龍天”の安達が管理するカンパニーだったカズキらは裏稼業の頂点”六龍天”の安達をブッ叩くため奔走する!
(©『ギャングース』)
壮絶な家庭環境で育った少年たち
主人公の3人は、壮絶な家庭環境の中で幼少期を過ごしています。
カズキの場合
(©『ギャングース』)
子供の頃、シングルマザーの母とその恋人、妹の4人で暮らしていたが母の恋人からの虐待を受けていました。
また少年院でも酷いイジメを受けており、カズキの背中の傷がその壮絶さを表しています。
ある日、妹が母の恋人に襲われそうになり、妹は刃物で男を刺殺してしまうのですが、その罪をカズキが被り少年院に入りました。
サイケの場合
(©『ギャングース』)
ドラッグ中毒の母の元で兄と共に暮らしていたが、食事もまともに与えられないような環境で育っています。
空腹に耐えきれず、消臭剤やトイレットペーパーを食べて嘔吐したりと普通では考えられない環境で育っています。
兄にドラッグの取引を仕込まれて、警察に売られたことで少年院に入っていた。
タケオの場合
(©『ギャングース』)
父親が亡くなった後、叔父に引き取られたが邪魔者扱いされ虐待を受けていた。
夕食を巡っての従兄弟との喧嘩では、タケオ一人が悪者にされ、最終的に背中に熱湯を浴びせられている。
仲間とバイク窃盗をしたことで少年院に入っていた。仲間が裏切りタケオが窃盗の主犯に仕立てられた。
”半グレ”とは?
(©『ギャングース』)
半グレとは、簡単に言うとヤクザなど暴力団に属さないアウトローで構成される営利目的で犯罪を行う集団のことです。
半グレの”グレ”は、「グレる」や「白と黒の間にあたるグレー」、「愚連隊のグレ」などからきているらしいです。(wiki参照)
多くのメンバーが元暴走族で、振り込め詐欺や闇金などを生業としています。
ヤクザとの違いは、組長を頂点に仁義や体裁を重んじる「家族」に対して、営利目的の「会社組織」ということです。
アングラ系の漫画が好きな方は、結構前から知っている方が多いと思いますが、一般の方が知ることになった大きなキッカケは海◯蔵暴行事件だと思います。
あの事件で「関東連合」という半グレ集団が世に広まりましたね!
(©『伊藤リ◯ン』)
キャラのかっこよさに心打たれる!
この漫画の魅力は、なんといってもキャラがかっこいいことです。
ただかっこいいわけではなく、しっかりとした背景が描かれているからこそ出せるかっこよさです!
(©『ギャングース』)
上の画像は、カズキたちがタタいた建築資材窃盗団に見張り役として飼われていた少女・ユイカに対して放った言葉です。
単純にかっこいいだけのキャラが言っても「さむい」ですが、幼少期から誰も助けてくれず自分の力だけで生きてきたカズキが言ったからこそかっこいい言葉ですね!
(©『ギャングース』)
タケオは普段「車のカカカギに・・・おお俺らのそそ倉庫の鍵ついたまま・・・」みたいに吃りながらしゃべります。
しかし、画像はサイケとタケオが六龍天の安達の部下に捕まった時のコマなのですが、ボコボコにされるサイケの代わりに俺を殴れといった後のセリフです。
普段吃るタケオが親友を助けるために放った言葉がかっこよすぎます!
ちなみにタケオは、普段穏やかな性格で吃りながら喋りますが、車を運転する時は性格が変わり普通に喋ります。
(©『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)
このレベルの名シーンがバンバン登場する漫画は珍しいと思います。
安っぽい名言風のことをたくさん書いている漫画は結構ありますが、この漫画は安っぽさが一切ありません!
実写映画化!
(©『映画ギャングース』)
ギャングースが実写映画化されたということで話題になっています!
似たようなジャンルで実写映画化した漫画では、「新宿スワン」や「闇金ウシジマくん」などありますがどちらも原作を殺すことなく仕上がっていたので、「ギャングース」も期待しています!
「寄生獣」や「進撃の巨人」などの非現実的なジャンルでは実写化は失敗しがちですが、本作のようなジャンルはストーリーなど大幅な改変が無い限りは失敗する可能性は低いかなーと思います。
キャストも原作の再現度が高く、クオリティの高さにも期待できそうです!
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漫画「ギャングース」まとめ
(©『ギャングース』)
ストーリーの面白さ、キャラの魅力、詐欺や闇金についての知識など豊富に詰まった作品です!
半グレと呼ばれる彼らがなぜその道に進んでしまったのか?彼らだけが原因なのか?など考えさせられる作品でもあります。
映画を見る予定の方も是非コミックを読んでみてください!
同じく実写映画化が決定しているこちらの漫画もおすすめ!
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