どうも！ぴえ郎です！毎日新しい漫画を漁りながら生活しています。
今回はカポエイラを題材にした珍しい漫画を紹介！
目次
漫画「バトゥーキ」あらすじ
（©『バトゥーキ』）
”背表紙あらすじ”
ごく普通の家庭に育ちながら、言い知れぬ孤独と束縛感を抱える女子中学生・三條一里。
学校帰りのコンビニで強盗に襲われかけた刹那、彼女に摩訶不思議な体験が訪れるーーー。
それは、彼女の出会いと解放の物語が、幕を開けた瞬間だった。
音楽、格闘、ダンス、哲学、宗教・・・人間の営みのすべてを体現する舞闘技「カポエイラ」に、”漫画の求道者”迫稔雄が漫画表現の粋を集めて挑む、異類の青春バイオレンス大河、開幕。
今回は集英社・ヤングジャンプで連載中の『バトゥーキ』という漫画を紹介します！
作者は『嘘喰い』でお馴染み迫稔雄さんです！
本作はカポエイラというマイナーな格闘技を題材にした作品。
なかなかとっつきにくい内容だと思ったのですが、迫さんということで信頼して購入しました！
カポエイラを題材にした漫画は史上初だそうです。
それでは早速感想と内容を紹介していきたいと思います！
※以下ネタバレも含まれているので注意
漫画「バトゥーキ」感想
大まかなストーリー
- STEP.0幼い頃、親に捨てられ部屋に放置された記憶が蘇る女子中学生・三條一里
（©『バトゥーキ』）
- STEP.1この記憶が本物なのか単なる妄想なのか、疑問に思いながらも毎日を過ごしていた
（©『バトゥーキ』）
- STEP.2そんなある日、コンビニで強盗の現場に巻き込まれてしまう
（©『バトゥーキ』） - STEP.3強盗の前に現れたのは黒人のホームレス風の男だった
（©『バトゥーキ』） - STEP.4男は見たこともない摩訶不思議な動きで強盗を倒した
（©『バトゥーキ』）
- STEP.5その動きに魅せられた一里は、男が使う舞踏術に自分が追い求める自由を感じ、男の元へ向かう
（©『バトゥーキ』）
- STEP.6男は公園で子供たち相手にコンビニで見せた舞踏術を教えていた
（©『バトゥーキ』）
- STEP.7男の名はわからない。しかし子供たちからはメストレ(師匠)と呼ばれていた
（©『バトゥーキ』）
- STEP.8そして、メストレが使う舞踏術の名は”カポエイラ”
（©『バトゥーキ』）
- STEP.9一里はカポエイラの世界に身を投じることを決めた
（©『バトゥーキ』）
- STEP.8一里の解放の物語が幕を開ける・・・！！！
（©『バトゥーキ』）
自由を求める少女の物語
（©『バトゥーキ』）
本作は、両親からの言い知れぬ束縛感と孤独感を抱える少女・一里の物語です。
両親からやりたい事は全て否定され、やらせてもらえないでいました。
ごく普通の家庭ながら、なぜ両親は一里に自由を与えないのか？
それについてはある重大な秘密があるので書きませんが、この時はまだ一里もわかっていません。
しかし、自分の生い立ちについては、なにか秘密があることには薄々気付いてはいます。
そんな彼女はホームレスの黒人に出会ったことで大きく人生が変わります。
メストレと呼ばれる男は、公園で子どもたち相手に摩訶不思議な舞踏術を教えていました。
その舞踏術の名は”カポエイラ”。
カポエイラに自信が求める自由を感じた一里は、メストレにカポエイラを教わる事を決意します。
（©『バトゥーキ』）
メストレの正体とは？一里の生い立ちの秘密とは？
格闘、サスペンス、青春など様々な要素が混在した作品です！
カポエイラとは？
（©『バトゥーキ』）
そもそもカポエイラって何？という方も多いと思います。
カポエイラとは、ブラジルの奴隷たちが編み出した格闘術です。
諸説ありますが有力なのは、ポルトガル人に連れてこられたアフリカ大陸の黒人奴隷たちが、看守にばれないようにダンスする振りをして修練した格闘技というものです。
戦い方は、主に足技が中心で手による攻撃はほとんどありません。
これは奴隷が手かせで拘束された状態で鍛錬していたため、手を使えず足技が中心になったと言われることがありますが、そういった背景はないとも言われています。
分かりやすく言えば、ブレイクダンスに蹴りを合わせたような戦い方です。
カポエイラを使うキャラクターは、名前からも分かりますがポケモンのカポエラーが有名ですね！
格ゲーの鉄拳に登場するエディ・ゴルドもカポエイラ使いです。
（©『鉄拳』）出典www.zerochan.net
現時点は助走の段階
（©『バトゥーキ』）
2巻までは物語の長い助走に過ぎません。
助走なので説明的な部分は多いのですが、カポエイラというおそらくほとんどの方が詳しく知らない格闘技なので、この部分に関しては必要な要素です。
また、主人公の生い立ちの秘密や戦う理由などがしっかりと描かれることで今後の物語をより深く重厚なものにします。
最初は癖が強く、正直よく分からない感じだったのですが、読み進めるにつれて先の展開への期待感がどんどん大きくなっていきます！
これは『嘘喰い』作者の迫さんだからこその期待かもしれませんが・・・笑
本作が無名の作者なら逆に不安になるような内容です。笑
それだけ僕は迫さんを信用しています！
青春要素もアツい！
（©『バトゥーキ』）
自分の生い立ちに疑問に感じている一里が自由を求めカポエイラの世界に飛び込んでいく姿が本作の魅力のひとつです。
やりたいことの全てを両親に否定されていた一里は、公園でカポエイラを教える黒人に出会います。
その格闘技ともダンスともいえるカポエイラに自由を見出した一里が身を投じていく姿に胸が熱くなること間違いなし！
大迫力の格闘シーン！
（©『バトゥーキ』）
絵の迫力はさすが迫さんといった具合です！
『嘘喰い』でも見られた鬼気迫る大迫力の描写は本作でも健在！
現2巻時点では本編への助走のような段階なので格闘シーンはあまり多く描かれていないのですが、それでも迫力がビシビシ伝わってくるタッチは今後への期待を高めるほどのものです！
格闘シーンはもちろん、個人的に迫さんが描く血が噴き出る描写がかなりリアルで好みです！
3巻からおそらく本格的に物語が動いていく感じなので、迫さんの画力の本領が発揮されることでしょう！
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漫画「バトゥーキ」まとめ
（©『バトゥーキ』）
カポエイラという超マイナー格闘技をテーマにした漫画ですが、今後の期待感がとてつもない作品でした！
作者が『嘘喰い』の迫稔雄さんというだけであって、安心感があります。
テーマが特殊であり、物語の助走が長く一瞬不安がよぎりましたが、さすがは迫さんという感じの期待を膨らませるような終わり方でした。(単行本2巻時点)
2巻に渡りカポエイラの歴史や主人公のバックボーンなどが詳しく描かれ、3巻から物語が本格的に動いていく感じです。
ここまで助走をつけられると期待せざるを得ません！
期待しすぎて「なんやこんなもんか」となる可能性もありそうではありますが、迫さんの実力を信じて期待しています！
現段階では、名作になる可能性を秘めた作品だと思うので是非読んでみてください！
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