どうも人の金で買った漫画を読むことが趣味のぴえ郎です!
今回も兄が買ってきた「夢で見たあの子のために」という漫画を紹介していきます!
目次
漫画「夢で見たあの子のために」あらすじ
(©『夢で見たあの子のために』)
”背表紙あらすじ”
幼少期に家族を惨殺された高校生・中條千里は、ただ復讐を果たすためだけに生きている。
生活の全て、学校の全て、復讐という目的を果たすのに必要な力とお金を得るため、
自分が汚れるのも厭わない・・・。
心配する幼馴染み、残された肉親の思いも振り切って果たそうとする、
人生の全てを懸けた復讐劇の先にあるものは、果たして彼に何をもたらすのだろうか?
犯人を捜し、失った家族の絆を追い求めるヒューマン・サスペンスがここに開幕する・・・!
今回紹介する漫画はメディア化もされた<僕だけがいない街>でお馴染みの三部けいさんが描く
ヤングエースで連載中のヒューマンサスペンス「夢で見たあの子のために」です!
表紙とタイトルを見た瞬間「僕だけがいない街」が思い浮かびました!
それだけ特徴があるということなのでもちろんいい意味です!
背表紙を見た段階では「僕だけがいない街」同様に家族を殺した犯人を捜しだすという点で似たような印象を持ちました。
違う点といえば今作の主人公は最初から犯人に復讐するいう目的を持って行動しているところですかね!
それでは内容を深く紹介していきます!
※以下ネタバレも含まれているので注意
漫画「夢で見たあの子のために」感想
大まかなストーリー
- STEP.1殺人事件発生13年前、主人公の両親と双子の兄が惨殺される
- STEP.2犯人に復讐することを決意犯人の腕にあった”火”の形の傷を手がかりに追う
- STEP.313年後、”火の男”発見とあるテレビ番組に映った犯人を発見
- STEP.4立ちはだかる謎の組織主人公と同じく犯人の追う謎の組織と激突
- STEP.5そして・・・殺されたと思っていた双子の兄が生きていた!?
復讐に燃える主人公
(©『夢で見たあの子のために』)
高校生の中條 千里(なかじょう せんり)は、不良にカツアゲされた人のお金を取り戻す代わりにその額の半分を取り分としてもらいお金を稼いでいます。
でも実は、この不良とはグルで協力してお金を稼いでいるんです!
千里がお金をそんなことをしてまで稼いでいる理由は、13年前に起きた事件の犯人に復讐するためです!
なにをするためにもお金は絶対に必要になってきますからね!
(©『夢で見たあの子のために』)
そんな千里にも気にかけてくれるのが幼馴染の恵南(えなん)。
千里と恵南は幼き頃、施設で育っておりその時からの付き合いみたいです・ω・
恵南も幼き頃に母親が目の前で自殺してひとりぼっちになったので施設に入っています。
父親が殺人を犯しており、恵南と母親はまわりからの嫌がらせを受けてそれを苦に自殺しました。
父親については今のところ人殺しという点しか語られていないので今後ストーリーに関係してくる可能性は高いかなーと思います!
では、千里を復讐鬼に変えた13年前の事件について見てみましょう!!
始まりは13年前の殺人事件
(©『夢で見たあの子のために』)
主人公の復讐劇のきっかけとなったのは、13年前に起きた殺人事件。
当時、主人公・中條 千里は双子の兄・中條 一登(なかじょう かずと)、両親の4人で暮らしていた。
平穏な家庭ではなく、酒癖が悪い父親に日々暴力を振るわれていました。
そんなある日、いつものように暴力を振るう父親とそれを受ける母親と兄・一登が何者かによって惨殺されます。
主人公・千里は物置に隠れていたので助かりましたが千里は犯人に復讐することを誓います。
千里だけ物置に隠れていた理由は、千里と一登の能力が関係しています。
(©『夢で見たあの子のために』)
その能力とは、兄弟同士で”痛み”と”視覚”を共有できるというものです!
例えば
痛みの共有:一登が殴られて痛い!殴られてない千里も痛い!
視覚の共有:殴られた瞬間の一登の見た映像を千里も見ることができる!
みたいな感じです。
事件当日、いつもは兄の一登が父親を止めに行っていましたが
その日は千里と一登はジャンケンでどちらが父親の暴力を止めに行くかを決めていました。
というのも二人で止めに行って二人とも殴られると”痛みの共有”で二倍殴られたことになるので、それを防ぐための二人なりの防衛手段です。
その時千里がチョキをだし、一登はパーをだします。これがちょっとした伏線になってきます!
そして、ジャンケンで勝った千里が物置に隠れていたので、事件を免れて助かったというわけです。
(©『HUNTER×HUNTER』)
「ジャジャン拳”チー”」
“視覚の共有”によって一登が見た、事件最中の様子を千里も見ました。
隠れている時に見た映像に映った犯人の腕に”火”のような形の傷があり、それを頼りに千里は犯人を追います!
この絶妙な能力で真相に迫っていく感じの漫画はおもしろいですね!
(©『夢で見たあの子のために』)
殺人現場に一登の死体だけがないということから千里は一登がまだ生きていると信じていましたが
上の画像の映像と激しい痛みを最後に視覚の共有が完全に消えます。
すなわち一登が死んだことを意味します・・・!?
火の男発見!!!
(©『夢で見たあの子のために』)
ある日、工場紹介のテレビ番組で腕に”火の傷”を持つ男が映っているのを発見!
火の傷しか手がかりなかったところから運良くそれが手がかりとなって火の男に近づく事ができました!
ここから工場に行って聞き込みして火の男の家の住所わかったのでさっそく乗り込みます!
火の男を追う謎の組織
(©『夢で見たあの子のために』)
火の男を追う千里の前に立ちはだかる謎の組織の男たち。
Gジェネでいうところの緑色の第三勢力的なポジションでしょうか?
よく警察が介入してきて三つ巴的にストーリーが展開していくことが多いですがこの男たちは警察ではない何者かです(-_-;)
敵なのか?味方なのか?こいつらがなぜ”火の男”を追っているのか?今後の展開に期待です!
一登は生きている・・・!?
(©『夢で見たあの子のために』第2巻)
突如視界の共有で映し出される映像・・・。
今後の展開が気になります!!!
是非この先は自分の目で確かめてください!
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漫画「夢で見たあの子のために」まとめ
(©『夢で見たあの子のために』第2巻)
前作<僕だけがいない街>同様に徐々に真相に迫っていく感じは、ドキドキします!
僕は現在2巻まで読みましたが、今の所それ程面白い!!という感じではないです。
というのも、ここまでは伏線を張りまくっている感じで、回収されていく中盤からが一気に面白さが加速していくんだろうなあという雰囲気です(‘ω’)
この辺りは前作が結構面白かったので期待したいと思います(^^)/
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こんな人におすすめ!
- 徐々に真相に迫るサスペンスが好き
- 伏線回収されるものが好き
- どんでん返しが好き
とにかく本作の魅力は伏線回収にあると思います!前作同様に回収するはずなので伏線回収やどんでん返しが好きな方にはおすすめです!
また、徐々に真相に近づいていく緊迫感もあるので、短編ではなく長編サスペンス(ドラマなど)が好きな方もおすすめ(^^)/
みんなの評価は?
Amazonのレビューで世間の方の感想もまとめてみます!
謎を呼ぶタイプで面白い(5.0)とある能力の関わる学生(高校生?)の千里。
事件に巻き込まれる過去から始まり、抑えられない気概。
絡み合っていく人物のサスペンス。僕だけがいない街のように、引き込まれる設定と伏線のようなものと、それとはまた違う、人物相関の謎が面白い始まりで
これからまた読み進められるという楽しみが増えていくマンガに見える、続きも楽しみ。amazon.co.jp
読んでみた、楽しい・・・(4.0)『僕だけがいない街』を読みコミック発のサスペンスが上手い人の手によれば上級のミステリー小説に匹敵するポテンシャルを秘めていた事に気付きました。
文字で書かれる物語は文字から雰囲気や書かれた表現の部分や行間から感じ取って想像する楽しみがある。しかし、コミックの場合はある程度は絵…言い換えれば脳内で動かし易い形で表現されているのでコマとコマの間を読み取るのは文章よりは簡単で、しかし、コマとコマの間を円滑に動かす為に絵もそうだがストーリーを描く事も上手くないといけないように感じるから作り手側には結構ハードルが高いように思います。
しかし、この三部けい氏は善悪や喜怒哀楽を反映し易い魅力的なキャラクターを創造し、読み手にストーリーを読ませ、コマ間を想像させるだけのストーリーテラーとしても絵描きとしても一級の腕を持っているように感じます。
読んでみて、基本的には『僕だけがいない街』と同様に主人公の一人称の視点で見た感じに物語が進むので、やはりミステリー小説の物語の進み方に近いような感じがしますね。
で、『僕だけがいない街』は主人公の持つ特異な能力があって言わば人助けを軸に物語が進行し、非現実的な要素も過分に含まれていたように思うが、『夢で見たあの子のために』はいわゆる一卵性双生児が共有する感覚めいたモノを利用した物語で主人公が明確に事件の犯人と思われる人物に復讐心や殺意を持っているので『僕だけが〜』に比べてダークな雰囲気がありますね。
そして、三部けい氏の描く女性キャラは魅力的過ぎます(笑)
唇が印象的ですね(^-^)amazon.co.jp
今作の主人公にはあまり感情移入出来ない(2.0)「僕だけがいない街」からのファンです。
今作の主人公はダークサイド寄りなので、あまり頑張れという気持ちになる事は出来ませんでした。amazon.co.jp
前作の『僕だけのいない街』と比べている方が多いですね!
前作が映像化までされた話題作で、それとの比較でこの評価の高さはすごいですね!
逆に評価が低かった人の意見としては、主人公がダークサイドという点。
ダークヒーローものが好きじゃなく、主人公=正義の味方じゃなくては嫌だ!という人には合わないかもしれないので注意!